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入学前の筆記試験: Placement Exam について

  マネス音楽院では入試時に 音楽理論+ソルフェージュ、 留学生には 英語の筆記試験 があります。 学校によっては 入学時に行われることもあります。 レベルに応じて クラス分けされたり、 履修科目を追加、 または軽減してもらえます。 (例えば、和声の単位を既に持っていても、 テストの成績が良くなければ、 もう一度履修するなど。) 英語の試験では ESLの授業の要不要が決定されます。 出願時点で TOEFLの点数が学校で定められた 基準点を上回っていなくても、 「ESLを1年間受ける」+ 「渡米後再度(再再度)受験する」 などの条件付きで 合格するケースもあると聞きます。 ただ、これは音学大学特有の ことかもしれません。 合否や奨学金の決め手は、 実技のウエイトが大きいということです。 原則として、 音楽理論の試験は 日本の音大レベルの知識が あれば問題ないと思います。 (*下に特記事項) ただ気をつけておきたいのは 試験は 英語で出題される ということです。 よく使う音楽用語でも、 いざ英語の単語で出されたときに 戸惑わないことが大事です。 Triad       3和音 Inversion      転回形 Neighboring note  弱拍の非和声音 Neapolitan six  ナポリの6 Parallel keys      並行調 などなど、 今は、ネットでも 簡単に調べられるので 必須単語をまとめて 表にしておくのもお勧めです。 (*)マネスの入学前テストで 特記しておきたいことは、 「対位法」です。 作曲科でない限り、 日本では二声対位法までしか 習わない学校も 多いかもしれませんが、 3声も課題に入ってくる 可能性があります。 マネスでは 「シェンカー理論」の 礎になる 対位法に かなり力を入れていますので あらかじめ 少し準備しておく ことをお勧めします。 因みに、マネスの対位法の教科書はこちら↓ マネスの歴代名教授 フェリックス・ザルツァ―博士と カール・シャクター博士の共著です。 3声5種までのエクササイズと、 バッハコラールはもとより、 古典派、ロマン派、近現代の 作曲家の作品の分析例も たくさん掲載されています。 * 今日お話ししたのは 修士課程の 入学前筆記試験についてでした。 博士課程の入試の筆記試験は 全く状況が異なります。