2020年9月25日金曜日

Breath and Hammer 日本リリース!

こんにちは、
あっという間に秋の気配、
だいぶん涼しくなってきました。


今日は
一か月前に日本でリリースされた
キャスリーン・タグ
(Kathleen Tagg)
デイヴィッド・クラカウアー
(David Krakauer)
新アルバム
Breath and Hammer
ご紹介したいと思います。


ブログの第1話で
« you’ll never be ready »
と背中を押してくれた友人、
彼がデイヴィッド。

デイヴィッド・クラカウアーは
世界で大活躍中の
クラリネット奏者で
これまでに
20枚以上のアルバムをリリース、
Dreams and Prayers (2014)は
グラミー賞にも
ノミネートされています。

ピアニスト、作曲家、編曲家、
プロデューサーと
マルチな活躍を続ける
キャスリーン・タグは
私がニューヨークで
最初に友達になった人です。

また別の機会に
詳しく書きますが、
私の危機を救ってくれた
大恩人でもあります。

さて、そんな彼らが
タッグを組んで
年もの年月をかけて
完成したのが
『Breath and Hammer ブレス&ハマー』。

世界中から集まったアーティストとの
コラボレーションを果たし、
ラテン+ジャズ+アフリカン+アラビアン
+クレズマーといった
世界の音楽をフュージョン、
独創的な音の世界を
つくりあげました。

初めて聴いた方は皆
びっくりされるのですが、
アルバムに収録されている
すべてのサウンドは
特殊奏法を駆使した
ピアノとクラリネットの
2台のみでできています。

アコースティックピアノとクラリネットで
採りためた「音材料」を
何十層にも重ね、
壮大なサウンドに仕上げました。

ニューヨーク市立大学大学院センターの
博士課程時代の友人、
作曲家兼クラリネット奏者
キナン・アズメ
楽曲提供者として参加しています。

今春~夏にかけて
アルバムリリースと共に
予定されていた欧米ツアーが
今回のコロナ危機によって
すべて中止になってしまうという
とても残念な状況の中、

友人として
何かできることはないかと
考えた結果、

日本の皆様にも
このアルバムのことを
広く知っていただく
きっかけになればと、
ライナーノーツ
「アーティストの言葉」の
和訳のお手伝いを
させていただきました。

ブログ末尾に
全文掲載いたしましたので
ご一読いただければ
とても嬉しいです!

(内部奏法を駆使したピアノオーケストラの様子が見られます。)

***

ライナーノーツ (和訳) 全文

このアルバムを作成するにあたり
私たちはまず、自身のクラリネットとピアノで
数千に及ぶ「音サンプル」を録音して
「原材料」となるものを作りました。 

次に、私たちは特殊奏法と、
全く手の加えられていない
(アコースティックサウンドにデジタル処理を
施していない)
音サンプルを織り交ぜて
壮大なオーケストラのような
タペストリーを
作りあげました。

 多くの楽曲は
プリペアド・ピアノ「ピアノ・オーケストラ」と
クラリネットによる 
40以上にも及ぶ音の層(レイヤー) で出来ていて
この二つの楽器以外による音サンプルは
一切使われていません。
 
Breath & Hammer の根底には
音楽という共通言語によって
見出すことが出来る
全く異なる地域の人々との繋がりがあります。
 
アルバムには 私達自身のオリジナル曲に加え、
全く異なる生まれ故郷、ジャンル、
音楽的視点をもった
才能溢れるすばらしい友人や
コラボレーターによって
提供されたリード・シートやメロディーを元に、
我々が独自にアレンジしたものが
収められています。

 このアルバムに楽曲提供してくれた
アーティスト達は以下の通りです: 

ニューヨーク出身の”一匹狼” サックス奏者
ジョン・ゾーン (John Zorn) 

シリア出身の作曲家兼クラリネット奏者
キナン・アズメ (Kinan Azmeh) 

キューバ出身の打楽器奏者
ロベルト・ロドリゲス (Roberto Rodriguez) 

アコーディオン奏者、フォホーのスペシャリスト
ロブ・クルト (Rob Curto) 

モルドバ伝統音楽の巨匠
エミール・クルトア (Emil Kroitor)
 
我々の壮大な音楽の旅(プロジェクト)は
グローバルであると同時に
とても個人的な意味を持っています。
 
アルバムには、
我々自身の文化的継承
(東ヨーロッパクレズマーと南アフリカの音楽)を
反映したオリジナル作品に加え、

ロブ・クルト の
ブラジルのフォホーのメロディーに
(ナイジェリアの伝統音楽に
インスピレーションを得て
無数のピアノのサンプルを組み合わせて出来た)
ピアノ版 ”ドラムサークル” を融合させたもの、 

ロベルト・ロドリゲス の 
空想上のキューバ x ユダヤ音楽コレクションの
中からダンス、

キナン・アズメ の
 故郷や自分の居場所への
切ない想いがこみ上げる忘れがたいメロディー、

ジョン・ゾーン の
傑作 ”The Book of Angels” より2作品、

エミール・クルトア の
 故郷への敬意を表したオマージュ
などが収められています。


Breath & Hammer: The Ties That Bind Us 
(ブレス & ハマー: 私達を強く結ぶ絆) と名付けた
この旅路にあなた方を招待します。
 (ニューヨーク、2020冬)
 
”Breath and Hammer ”
ダウンロード↓




***


次回は

ニューヨーク時代の母校のひとつ

マネス音楽院について

触れていきたいと思います。




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