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8月, 2020の投稿を表示しています

Why New York (なぜ、ニューヨーク)?その3

その3.オープンマインド (前回のブログ) プロティッチ先生は 素晴らしいピアニスト で いらっしゃると同時に 人一倍謙虚でシャイ、 とってもお茶目で、 断然猫派!! とても魅力的なお人柄で 多くの人に 愛されています。 そんな先生が ある時 とても真剣なまなざしで おっしゃたことがあります。 ”Emiko、 アーティストにとって、 最も大切なもの、 それは、 freedom of spirit (精神の自由)” 当時まだ 20歳そこそこの私が、 先生のお言葉の真意を 分かるわけもなく、 その時は ただただ、 普段とは違う 先生の雰囲気に 圧倒されるだけでした。 このメッセージが とても大切さだと いうことだけは 強く心に残り、 家に帰って すぐにメモしたのを 覚えています。 昨今、あらゆる場面で 「リベラル」 「反権威主義」 といった言葉が 汎用されていますが、 実際のところ、 ある国やシステムや 情勢などを 「権威主義」vs「反権威主義」 といった風に 二極化 出来ないのが 現実です。 そのようなわけで、 これらの言葉を 安易に使うことには 少し抵抗すら感じます。 20年たった今、 改めて 先生のメッセージを 私なりに解釈してみると 「クラッシック音楽は 伝統芸術であると同時に 革命の歴史である。 昔から語り継がれた 伝統を尊重し、 後世へ継承する努力を 怠らないのと同時に、 アーティストである ということは、 長いものに巻かれたり、 偏見や固定概念に 縛られることなく、 常に開かれた心で 探求心と 批判的精神を携えて 創作活動を 行う事が大切。」 というとではないかと 感じています 。 (もし違っていたら、 先生、ごめんなさい。) 様々な人種、文化、価値観が 混在するアメリカ、 そこで私が陥るであろう アイデンティティ・クライシス ~自己確立 の過程で、 この言葉が 私の指針となってくれることを 先生は 予見されて おられたの でしょうか、、、、、。 * 先生の言葉を 思い出すときに リンクする光景があります。 グッゲンハイム美術館 で

Why New York (なぜ、ニューヨーク)?その2

その2.多様性 (前回のブログ) 大学卒業時、 当時師事していた スヴェトラ・プロティッチ教授が、 多様 で オープンマインド な 教育環境で勉強できる アメリカへ留学することを 勧めてくださいました。 アメリカには ドイツ系、ロシア系、フランス系など あらゆるバックグラウンドの 芸術家が 集まっているので、 ある一定の地域に 根ざしている (どちらかといえば) 画一的なメソッドを 習得するというよりも、 様々な伝統や流派を 見聞きすることで、 自分がめざす 音楽に 合った スタイルやメソッドを 追求して 学ぶことが できるかもしれない、 とおっしゃいました。 * 19世紀から20世紀にかけて、 ヨーロッパ 特にロシア (旧ソヴィエト連邦) や 東欧出身の 多くの音楽家が アメリカで活躍しました。 作曲家: ラフマニノフ (ロシア) ストラヴィンスキー(ロシア) プロコフィエフ(ウクライナ) バルトーク(ハンガリー) ドヴォルジャーク(チェコ) マーラー(オーストリア) シェーンベルク(オーストリア) ヒンデミット(ドイツ) ブロッホ(スイス) 指揮: トスカニーニ(イタリア) ストコフスキー(イギリス) バイオリニスト: ハイフェッツ(リトアニア) アイザック・スターン(ウクライナ) ピアニスト: ルドルフ・ゼルキン(チェコ) ホロヴィッツ(ウクライナ) シュナーベル親子(ポーランド) ホルショフスキー(ウクライナ/ポーランド) アレクサンダー・ブライロフスキー (ウクライナ) チェリスト: フォイアーマン(オーストリア) ロストロポーヴィチ(アゼルバイジャン) また ヨゼフ・レヴィーン(ウクライナ) ナディア・ブーランジェー(フランス) ナディア・ライゼンバーグ(リトアニア) イザベル・ベンゲーローバ(ベラルーシュ) といった、 伝説の名教師たちが アメリカの クラッシック教育の礎を 築きました。 その後も 後に自身の師となる アルカディ・アロノフ (ロシア) は 1977年に米国へ移住、 同門 (サンクトペテルブルク音楽院 サマリー・サヴァシンスキー門人) の ヴ