『脳が指に追従するのではなく、常に指が脳に追従するように弾きなさい。』 ーワシーリー・サフォーノフ* 『和音は、手ではなくて頭で準備されるべきです』 —レオニード・ニコラーエフ** 『(サマーリィ・)サフシンスキーは休息について「休息は練習そのものと同様に大切だ」という風によく話していた。既に学んだ事柄が時間をかけて定着する過程を “Taking root (根付く)” と表現した。』 *** ♪ 前々回 & 前回 に 引き続き 音楽家にとって 「自分の身体を知る」ことの 大切さについて お話ししています。 今回は ③自分の身体のコンディションに気づく。 ④自分の心のコンディションに気づく。 についてお話しします。 * ③自分の身体のコンディションに気づく。 以前、習い始めて間もない 生徒さんの親御さんから 「家で練習する時に、 椅子の高さを 床から何センチ に 設定すればよいですか。」 というご質問メールを 受けた事があります。 私は、 「 コンディションに差がある ので、 固定数値は差し上げられませんが、 座って、鍵盤に手を掛けてみた時の 肘の高さで、、、」 と図面を使って ご説明しました。 しかし、 実際には この答えでも 不十分です。 私が 「固定数値」や 「絶対的な身体のフォルム」 を明言のを 避ける傾向があるのは、 多くのことは 「コンディションによって変化する」 からです。 椅子の高さは その最も 分かりやすい例の 一つです。 座る位置(床からの高さ)は ーピアノの足の長さ ーインシュレーターの有無 ー着用している服の分厚さ ー靴の厚さ ・ ・ ・ などの 影響を受けて変化します。 日々身体の大きさが 変化している 成長期のこどもさんなら なおさら注意が必要です。 * 身体のコンディションのみならず 天候や気圧の変化などにも 意識を向けてみると、 より有意義な ピアノとの対話が 可能になります。 例えば、 「普段に比べて 楽器の鳴りが芳しくない」 といったような 問題一つをとっても 様々な要因 が 考えられます。 (鍵盤に触れる位置や速度、 腕の振りや手首のしなり、 椅子の高さ などを調節して 響きの改善を試みることを 前提とした上で) 「 湿気 のせい」 ⇩ 除湿器をオンにする。 「 調律の不具合 」 ⇩ 調律師に電話 「 体調 がすぐれない」 ⇩ ...
ピアニスト♪佐藤恵美子のブログ