スキップしてメイン コンテンツに移動

ピアノワンポイントコラム② 音色って何?


ピアノは、

たとえ同じ楽器であっても、

弾く人によって

音色が異なります。


透明感のある音

深みのある音

あたたかい音

かたい音

まるい音

かわいた音

潤いのある音

・

・

・


「いったい、どうやったらあんな

音が出るんだろう。」


素晴らしい演奏家の

神秘的な、

万華鏡のような

サウンドを聴いて

こんな風に思う方は

少なくないはずです。


*

音色に

「バリエーション」があると、

さまざまな表現が

可能になります。



絵具を使って絵を描くとき、

色を混ぜ合わせることで、

表現のバラエティーが

増すのに似ています。


各色を混ぜ合わせて

「新しい色」を作ったり、


ある色相の

「濃淡や明るさ」の変化を

つけることができます。


Sonja Kanno Zeitgeist, 2018 Oil on wood, 6 panels (detail)
Sonja Kanno Zeitgeist, 2019 Oil on wood, 6 panels (detail)




また、

水彩、油彩、クレヨン

といったように

様々な絵具を用いることで、


「質感」に変化を

もたらすこともできます。


*


音の場合は、


「基音 (ハンマーが触れた弦のピッチ)」

+

「倍音 (基音との共振によって生まれる音)」

+

楽器全体 の振動などが


音色に反映されます。




もう一つ重要な要素は


「空間」



「光」が無ければ色が存在しないように、

「空間」が無ければ音は存在しません。




そして


弾き手が直接

音色に影響を及ぼすものが


「タッチ」


です。


「打鍵」という言葉が

用いられることもありますが、



「打」という漢字のせいで

「固いものを叩く」

といったような

限定的なイメージも

持たれやすいので、



ここではあえて、


「鍵盤に触れるときの身体の動作

+触れたときの感触」

||

「タッチ」


という言葉を使います。



+「ペダル」



つまり、


音色のバラエティを増やす

↓

タッチとペダリングの種類を増やす


ということになります。



*



さて、ここで

前回お話しした



「テクニックを習得する上で大切なこと」



へと話を繋げます。



実際に鍵盤に触れて

音を出す前に



③『どんな音が欲しいか』

↓↑

②『何故、そのような音が欲しいのか』

↓↑

①『その音を使って何を伝えるのか。』



に思いを馳せてみます。



実現したい「音楽」が

あってこその

音色であって、


実際の演奏では

多彩な音色を「どのように」

使っていくか、

ということが求められてきます。



楽器との共同作業によって

音色を探し求める中で、



「イメージ通り」どころか、

「イメージを覆す」ような衝撃的な

音色に出くわすこともあります。



このような経験を経て、

また新たなイメージ (アイデア) が

膨らんでいきます。


*


さて、


色彩豊かな音色を

楽器で奏でるために

とても大切な第一歩。


それが


「聴く」


ということです。



私は「聴く」ことは

音楽家の最も大切な

テクニックの一つであり、


音色と向き合うときの

スタート地点

であると思っています。



そのようなわけで、



次回のピアノワンポイントコラムは


ずばり、


③「聴く」って何?~その1






④聴く~その2

⑤身体

⑥楽譜を読む



と続く予定です。